♪クリスマスコンサート2016(ピアノ発表会)終了♪

11/27(日)平塚市美術館内のミュージアムホールにて無事ピアノ発表会終了しました☆例年通り3つのお教室合同で、今年は出演者44名(当日欠席者2名)で賑やかな会となりました。今年は異常気象の為か11月に雪が降ったりと気温の変動が激しかったりしたので、例年よりリハーサルや発表会前に体調を崩してしまう生徒が多く、当日まで冷や冷やでしたが、当教室は出演する予定の全員参加できたので、良かったです(^-^)

当教室の出演者には、発表会初めての3歳のお友達や、何度も出演してくれている小学生や中高生もいましたが、皆落ち着いて、その曲に入り込んで、それぞれの音楽のお花を咲かせてくれました♪もちろん、本番はたった1度きり、音楽は目に見えない瞬間芸術ですから、成功した所、失敗した所色々あったでしょう。それでいいんです。それがいいんです。どんなに有名な実力のある名ピアニストでも、毎回毎回全部パーフェクトで弾く事はまずないと思います。実際、私が学生時代レッスンして頂いた名教授でCDもたくさんリリースされている先生曰く、「演奏はライブ(生の演奏会)が1番!CDの収録は嫌です。ちょっとミスするだけで、何度も何度も録り直し・・・(ハ~とため息)。」との事。でも先生の演奏会でミスを感じる事はまず無いどころか、天から音が降ってくるというか、先生の身体から発せられる音楽は人間が作り出したものでは無い様な、今ここでこの演奏を聴けている私は何て幸せだろうと感じて鳥肌がたってしまう・・・。

これなんです。本物の演奏は。

もちろん、大きなミスをすると聴いているお客様も不安な気持ちになってしまうし、その音楽がどんなものか伝わりにくいでしょう。ですから、練習する際は出来得る限りそうならない様に努力するべきです。でも前述の様に、名ピアニスト、名教授でもライブの演奏では何かハプニングはある。でもそれを感じさせない、それを上回る人の心に打つものがある。

もちろん私たち演奏者が到底真似できない事は重々承知しておりますが、でも、少しでも近づきたいものですよね!?「何かこの曲聴いていたら楽しくて走りたくなっちゃう。」とか、「この曲馬が走ってる感じするよね。」とか、「この曲知ってる!歌いたくなっちゃう。」とか、「ショパンが雨の日に泣きながら作曲したのわかる気がするな。」とか・・・そんな事だと思います。

目に見えない瞬間芸術を学べていること、本当に幸せな事です。せっかく素晴らしい事を学べているのですから、人の心を打つ演奏・・・目指してお互いに頑張っていきましょう♪

そのためには、日々のコツコツ積み重ねていく練習です。

さあ、1週間お疲れ休みしたら、またレッスン始まりますよ!!

ここ数週間は発表会曲をレッスン曲と共に弾いてもらいますから、お忘れずに~!

せっかく弾けるようになった曲は自分の持ち曲にできたらいいですよね?!

「○○ちゃん何か弾いてみて!」っていつくるか分かりませんから(^-^)

そんな時さらっと曲を弾いて、聴いている人を幸せな気分にしてあげてください。

1人でも多く、そんな事ができるお友達が増えてくれる事、それが私の願いです☆

もうすぐ発表会♪

11/27の発表会まで残すところ数日となりました。当教室では、発表会当日にできる限りいつも通りの演奏ができる様に、3週間前から、おうちで取り組める本番練習をお伝えしています。まず・・・①会場の様子を想像して、アナウンスする。(プログラム番号、名前、作曲者名、曲名を自分かおうちの方に読んで頂く。)②お客様に向かっておじぎする。③発表会で弾く曲を弾く順番で演奏する。④お客様に向かっておじぎ。・・・以上。

書いてみると何てことはありません。しかし、この本番練習、次の事を注意して取り組まないといけません。どんな状況でも、何としても最後まで弾ききるという事です。例え電話が鳴っても、玄関のチャイムが鳴っても、弟妹が泣いても、お父さんが大きなくしゃみをしても、最初の音を間違えても、いつもなら間違えない場所を間違えても・・・です。私自身も本番前にやっておりますが、これがなかなか難しい。手が冷たかったから、虫が飛んできたから、しゃっくりが出始めたから・・・間違えた?!・・これを本番当日、お客様に説明する?!・・・いえいえ、そんな演奏会聴いた事ありません。

どんなに何か月も一生懸命練習してきても、短いお友達だと1分、長くても10分程度、たった1回の演奏で、今まで練習してきた事、その曲の良さ(楽しさ、物悲しさ、美しさ・・その他諸々)を聴いて下さるお客様に伝えなければならない。伝えたい。

どうしたら良いか??・・・この悩みを解決する為の、本番練習なのです。自分だけではなかなか難しいので、当教室では発表会本番の2回前のレッスンから、曜日ごとに時間を決めてリハーサルを行っています。(ご父兄の方もお越し頂ける方は、お越し頂きます。)ここで、初めてお友達がどんな風に演奏するのか、1回目と2回目のリハーサルでの違いなどを経験し、本番1度で弾き切る大切さ、難しさを学びます。このリハーサルをする事、そして家での本番練習(平日だと2~3回、休日だと4~5回、練習せずに時間を決めてスタート。練習は本番練習を弾き切ってから、間違えた所を楽譜を見て部分練習。)を重ねると、本番での仕上がりが格段にあがります。

発表会当日は本当に何があるかわかりません・・・赤ちゃんが泣きだしたり、お客さんが大きなくしゃみをしたり、付けていた髪留めがとれたり、楽譜が楽譜たてから落ちてきたり・・・etc。

それでも今まで一生懸命練習してきたのですから、できる限りのびのびと、いつも通りの自分の演奏をしたい、自分の表現をしたい・・・。そこには集中力、忍耐力、計画力、あきらめない力・・etcが必要となってきます。

発表会を経験すると、皆それぞれ格段に成長します。毎年、毎年、この成長を私は楽しみにしているのです♪

さあ、間もなく発表会♪

最後の最後まで気を抜かず、頑張っていきましょう!!

この頑張りは、例え音楽を専門としなくとも、社会に出た時にきっと役立ちますから☆

 

♪人前で演奏するという事1♪

11/10に声楽の方の大学院入試の伴奏の本番、11/13にソロの本番(国立音大AIスタジオにて恩師主催の演奏会)が終了し、やっとホッとしている所です。

それぞれの本番には、それぞれ得たものがありました。

まず声楽の伴奏。こちらは依頼を頂いてから約3週間という中で5曲の譜を読んで、試験1週間前に声楽の方の体調が悪くなってしまった事もあり、1度の合わせのみで本番という結構タイトなスケジュール!大学院入試ですから当然聴く人は皆がプロ!入試ですから、その方の人生がかかっている!・・・と思うと緊張しましたが、試験当日に18年振りの母校に入って懐かしむ思いと、「これが噂の新1号館か~。」と初めてみる新しい母校の校舎にワクワクもしていました。しかし、試験控え室に入ると状況は変わります。1番のりに来ていたとみられる男性の発声練習の声、現役のピアノ科の伴奏者の話し声、受付の前の手を温めるストーブ、試験官の先生方が1人また1人・・と試験室に入って行きます。まさにTHE試験!といった感じ。

受験番号の1人前の方々の演奏、チンという終了のベルの音。さぁ出番だ!ヴォルフの歌曲。直前にテンポの確認をしていたので、ほぼその通りに前奏始め、2週間前に合わせした時より曲に入り込んで演奏できた。ピアノも弾きやすかったし、ご本人も演奏し終えた後すがすがしいお顔をされていたので良かったと思った。しかし、翌日の結果は残念な結果だった様子。悔しかった。もっと早く依頼を頂いて、合わせをあと1~2回多くできていたら・・、ご本人が体調を崩さずに師事されてる先生のレッスンに付いていけたのなら・・結果は違っていたかもしれない。学生の頃は、大抵声楽の伴奏合わせは少なくとも3~5回以上はしていたし、レッスンにも1~3回は付いて行った。やはり、声楽の先生のレッスンは2人で演奏したトータルの状態を聴いて頂けるので、的確に指導して下さるし、かなり勉強になる。悔しい思いはあるですが、得たものもありました。

まず、ヴォルフやR・シュトラウスなどピアノでは大抵出てこない作曲家の作品に触れられた事。又、今回はオペラでは無く、歌曲だったので、ドイツ歌曲の世界(特に歌曲の王シューベルトは大好き!)に入れた事、又、声楽の方と短い時間でしたが真剣に向き合って5つの曲をアンサンブルできた事・・・。これは、自分1人ではできないこと。音楽を真剣にやっていて良かったと思いました。そして、「やっぱり歌の伴奏が好きだなぁ。」と思いました。私自身ピアノ曲を選ぶ時、メロディーのはっきり出る曲が好きで、旋律をいかに歌わせるかを研究するのが好きなのです。だから、ピアノ教室の生徒にも良く歌ってもらうのですが、歌には当然ながら歌詞があるので、その情景が想像しやすく(まぁ、専らドイツ歌曲はドイツ語ですが・・)、気持ちも込めやすくなります。その曲の情景や想いが忠実に表現できる様に、声楽の方をサポートする事が、ピアノソロにとっても良い影響を与えるのではないかと思うのです。

試験やコンクールは、例え全員が良い演奏をしても、合格者、入賞者が出ると同時に、不合格者、落選者が出るものです。たった数分の1度きりの自分の出番にどれだけ自分のやってきた事、表現をだせるか・・・、ある種、パフォーマンス的要素も必要となってきます。もちろん、本番を想定して、自分の出来うる限り、努力に努力を重ねる事が必要な事は言うまでもありません。目標があるからこそ努力できるという事もあります。ですから、試験やコンクールが悪いものだとも思いません。

しかし、先日11/13の勉強会のようなソロの本番の後の打ち上げで、数十年、附属中高、音大の教授でいらして、試験の試験官を長年されていた恩師がこの様な事をおっしゃってました。

「私、試験て嫌なのよね。ピタっととまってしまったりすれば明らかに点数落とせるけど、そうじゃないと難しいのよ。今みたいな会が1番好き。それぞれの良さが聴ける。それぞれの演奏にそれぞれの花があればいい。」

音大の現役の時は到底聞けないお言葉だったと思いますが、このお言葉を聞いて、じーんとしてしまったのは私だけではなかった気がします。

 

音楽とヨガ♪

最近、演奏の本番(ソロ11/13と伴奏11/10~14)が近いので、必要な事以外レッスン室にこもりピアノばかり弾いていて、先日かなり煮詰まってしまったで、(これではいけない)と思い、ヨガに行ってきました(^-^)

久々に行ってみて、改めてヨガはピアノを演奏するための脱力やメンタルを鍛えてくれる良いスポーツ?!だと分かりました。

チャイルドポーズ(正座になってうつ伏せに腕をのばしダラーンとする格好)なんてもううってつけです!絶対無駄な力なんて入れられないです。

脱力だけじゃなく、メンタル面もいいんです。

仰向けになってただただ寝るポーズ(これ楽ちんで一番好き☆)があるんですが、この時に先生がささやくんです。

「今まで起こった事、昨日も今日この時間まで起こった事は全て過去の事。全部忘れて0になります。」

・・・するとほんとにヨガのレッスン終わると0にリセットされた気分になるんです。

次の朝ピアノを弾くとあら不思議!!

あんなに上手くいかなかったパッセージが弾ける様になっていた・・・なんて事もあるんです。

昔、小学校の時のピアノの恩師に大人になってからお話しする機会があって、質問した事があります。「ピアノ練習されていて、嫌になったり、煮詰まったりしたらどうされますか?」

私はその時、先生なら嫌になんてならないだろうと思って質問したのですが、意外にも

「そうよね。嫌になる時あるわよね。そんな時は思い切って外に出て、美術館とか行くわ。意外にピアノにかぶりついてるより新しい発見があって良い結果につながる事もあるわ。」

との答え。美術館というのはやはり先生だなといった感じでしたが、先生でも嫌になる事もあるんだという事、外に出るという表現を今でも覚えています。