最近、若い男性が関わる痛ましい事件のニュースが多く、思春期の息子を持つ親として、他人事とは思えず、考えてしまいます。なぜ、こんな事になったんだろう・・・。どこでボタンをかけ違えてしまったのだろう・・・。
もちろん、理由は1つではなく、複数からまっているのでしょうし、簡単に説明のつくものでは無いと思います。
ただ、痛ましい事件の当事者がどんな思春期を送ってきたのだろう・・・と考えます。この人に何か打ち込める・・・例えば音楽があったのなら、ピアノが弾けたのなら・・・違う結果だったのじゃないか、と思ってしまうのです。
私の中学、高校生時代を思い出すと、一般的にみても恵まれた環境にいたと思いますが、その当時はそんな事は微塵も感じず、友達といる時には笑っていても、悩みが絶えなかった記憶があります。なんで私はここにいるんだろう、とか。私の道はここしかないのか、とか。アンジェラ・アキさんの「手紙」の歌詞にも出てきますよね?!自分とは何か、自分はどこへいくべきか・・・悩んでいる時期。そう、この歌も15歳を設定していますから思春期です。
大人になっても悩みは出ると思いますが、こんな漠然とした、答えがすぐ見つからない様な悩みを真剣に考えてしまうのが思春期なのだと思います。そんな思春期の多感な時期に、何か自分を表現できるものが有る人と無い人とでは、大きな違いがあるのではないかと思うのです。それは、有る程度「自分を表現する」レベルに達したものであれば、ピアノじゃなくても、絵画でもいいし、将棋でもいいし、歌でもいいし、スポーツでも・・・。
私には幸いピアノがありました。悩みの種でもあるピアノでしたが、結局は目の前にある1番「自分を表現する」唯一のものだったので、悩んでいる時も一心不乱で弾いていると、今悩んでた事がばかばかしくなってしまう位、スッキリとしたものです。ああ、自分はここでいいんだ。このままでいいんだ。自分を信じよう。目の前の事をとにかく頑張ろう・・・と。
思春期は周りの大人や(特に親)年長者の話はあまり通用しません。でも、目の前にある「自分を表現できるもの」が有れば、それにスガル事ができます。結局は自分しか自分を守れないし、自分を信じなければ前に進めない。
そんな当たり前の事を後押ししてくれるものの1つに、「ピアノ」はあると思います。
その証拠に、当ピアノ教室に来ている上級者の中高生が1つの曲を仕上げて弾き切った時の顔の充実感。額に汗をかきながら弾くベートーヴェン。
思春期に打ち込めるもの、「自分を表現できるもの」を・・・とお考えなら、まずは幼少期からのピアノ、おすすめです(^_-)-☆