ずっとブログをさぼってしまっていたので、かなり前の話になってしまいますが、先月11/13に行われたソロの本番の話を少し書きたいと思います。この会は、私が音大附属の中学~音大~現在までお世話になっている元・音大教授の先生の主催の会で、その先生の門下生が年に1度集まって(20数年続いているようです!!)、思い思いの曲を弾いて先生に聴いて頂くというもので、今回は国立音大AIスタジオにて、関係者がほとんどのほぼ非公開で行われました。
非公開とは言っても、先生に聴いて頂くという事、音楽関係のいわばプロの諸先輩方(私が1番年少者です*)の前・・・かなり緊張します(*_*)
曲目もプーランク、カプースチン、ヒナステラ・・などマニアックなものから、ベートーヴェンのソナタ全楽章、ショパンのバラード1・4番、ラヴェル、ブラームス、リスト・・と聴きごたえのあるプログラム。
私自身の演奏は・・・完全に満足するものとはなりませんでしたが(*_*)、諸先輩方の演奏は本当に素晴らしかったです☆流石に脱力指導に定評のある先生の門下生だけあって、音に深みがあって、美しい。そして、音に対してのこだわりと共に、曲にのめり込む真剣な目、真摯な姿勢・・・。ぐぐぐっと胸をつかまれる様な演奏に、引き込まれました。それと同時に音楽を専門に勉強する事ができた私たちは幸せだなぁ・・と思いました。こんなにも我を忘れて入り込めるものを持っている・・持たせてもらった。
しかし、演奏が終わって打ち上げの時などにお聞きしたのですが、この素晴らしい演奏をした諸先輩方も必ずしも、楽に練習時間をとれる方ばかりではなかったのです。諸先輩方のご年齢も40~60代と幅広いだけに、皆色々な環境にいらっしゃる様で、ご自宅でご両親の介護をされていたり、ご自身がご病気されて手術入院などされていたり、はたまた、パソコンに囲まれた一般企業で深夜までバリバリ働いていたり・・・私なんぞ何とぬるま湯に浸かっていることか・・・恥ずかしくなりました(*_*)
何故そんなにも大変な状態で演奏の勉強を続けているのか、辞めてしまえば楽じゃないでしょうか・・・。いえいえ、それが音楽の力とでもいいましょうか。音楽、ピアノの魔力。音楽の本当の良さを知った人は、我を忘れて打ち込んでいる時の心地よさを知っています。ですから、ピアノ教室でも、受験生が勉強が大変な時に限ってピアノを無性に弾きたくなる・・・などとよく聞きます。
今回、人前で演奏する事を通して、音楽の良さを痛感しました。ですから、私はこれからも微力ながら、私の出来得る限り、音楽・ピアノの本当の良さを一人でも多く、少しでも深く伝えていけたらと思います。2016年もわずかとなりました。お世話になりました皆様に感謝しつつ、2017年も皆さまにとって良い年となります様に、心よりお祈りいたします(^O^)/