♪個性を大切にしたオーダーメイドのお教室です♪

当ピアノ教室は、4月~翌年3月まで年間44回でレッスンをさせていただいておりますので、この3月が調整月となり、在籍の生徒さんには4月以降のスケジュールをお聞きして、4月以降の予定を組み替えしております。4月から新入園、新入学、新学年でスケジュールが変わる方が多いのでこの様にさせて頂いていますが、結構この制度、在籍の長い生徒さんもリフレッシュになっているようです。4月になってから毎年思うのですが、今までいつも自分の曜日のレッスン前後に顔を合わせているお友達と違うお友達と会うと、どこか新鮮な面持ちで、少し背筋がシャンとしている気がします☆このスケジュール調整も無事終わりまして、おまけに魔の(!?)確定申告も終わり・・・ようやくホッとしている所です(^-^)

今年も新しいご縁があります事を期待して、当教室のご紹介をさせて頂きます♪

~当教室は「オーダーメイド&ハンドメイドのお教室」です~

プロフィールをご覧になられた方はお分かりでしょうが、私は音大を卒業してすぐ、グループレッスンや個人レッスンをみる大手音楽教室に勤めておりました。音大を卒業するまで、ピアノ演奏や音楽を専門に追究していた私にとって、この大手の音楽教室の新講師研修(合宿があったりもします・・・これが課題課題の連続で、睡魔と戦う魔の合宿だったりします*)から「目から鱗」の状態で、毎日が発見の連続でした。まず、幼児の生徒と歌う伴奏では、ピアノのイスを斜めにして座る事を習います・・・ピアノ科の私はその時点で「は?」です。でも指導の先生からの説明で納得します・・・幼児は飽きやすい、だから幼児の顔一人一人の様子をまんべんなくみながらレッスンをすすめなければならない、先生は「独りよがりではダメ」、臨機応変に対応できなきゃ・・・。もちろん、今の教室はグループレッスンはしていませんから、ピアノのイスは真っすぐですが・・・(*_*)、この「独りよがりではダメ」という精神は守っていきたいと思っています。他にも各年齢の幼児の集中できる時間に合わせて、1つの項目は10分以上続けない事、座る時間と立つ時間のバランス、聴く耳の作り方、保護者の方へ家での練習についての伝え方・・・本当に沢山の事を学ばせてもらいました。

しかし、何年か経って慣れてくると色々な事が見えてきたりします。大勢を見る大手の教室ですから年間カリキュラムがあり、どんなにゆっくりのクラスでテキストが消化できていなくても半年で次のテキストに移らなければならないし、クラス生徒一人一人の能力の差がでてきてもテキストは同じもの使わなければならないし、発表会前など出来る生徒より出来ない生徒さんに時間がかかり出来る生徒さんを待たせて可能性を伸ばせられない、指のタッチも一人一人癖が違うのに毎回のレッスンできちんとフォローできない・・・などなど、様々な問題がでてきます。

もちろん、講師の経験や工夫でそれらの事が克服できる事もあるかもしれませんが、「やはり、私は一人一人に合ったレッスンがしたい!」と強く思い、独立に踏み切ったのでした。

ですから、当教室は「オーダーメイド&ハンドメイドのピアノ教室」です。

ピアノを習う・・・と一口に言っても皆さん一人一人目的が違ったりします。初めてのお友達、経験者のお友達、音楽を専門で目指す方、幼児~大人、障害のあるお友達も、ピアノって楽しいな、音楽って魅力的だな・・・と皆さまに思って頂ける様に、日々教える私が、独りよがりにならずに、色々な視点で音楽と接して、日々勉強し精進しなければならないと思っております。当教室はテキストも一人一人違いますし、レッスンの進め方も一人一人ちがいます。障害のあるお友達だって、障害の種類や程度や個性によって皆一人一人違うのです。例えば、ダウン症のK君は楽譜を読まずに耳コピーで弾いたり私と連弾したりしていますし、楽譜も読める自閉症のY君はこの間のレッスンではショパンのプレリュードを弾いて、なぜプレリュードが24曲なのか・・(調性の話=#♭0~7長・短調なら30じゃないかというのです、異名同音の話ができるなんてスゴイ!)で盛り上がったりしています・・・。

もちろん、いつも上手くいくことばかりではありません。ですから、生徒さんや、保護者の方の思いや悩み、お教室に望む事を沢山色々聞かせて頂きたいと思っております。ご意見、ご感想、いつでも大歓迎です(^-^)

是非、当教室で「ピアノ&音楽の本当の楽しさ」を知ってもらうお手伝いができたなら・・・と思っております。ただいま、無料体験レッスン受け付けております。ご連絡お待ちしております。(留守の際はメッセージとお名前を入れて下さい。後程、かけなおし致します。)

新規生徒さん空き枠=火曜17:15~、水曜16:15~、木曜15:00~(他は応相談)

先着順となっておりますので、ご了承くださいm(__)m

 

 

♪マラソンコンサートinミニコンサート♪

2018年3月4日(日)、二宮町教育委員会主催、YAMAHA大村楽器平塚店とコカ・コーライーストジャパン(株)の協賛で、二宮町生涯学習センター(ラディアンホール)にて、第14回「ラディアン・ピアノマラソンコンサート」が行われ、そのなかの<ミニコンサート>に呼んで頂き、ピアノソロとソプラノの伴奏で出演させて頂きました☆

このお話を頂いた時、私は小田原市民なので、このコンサートの事をあまり良く知らず、「マラソンコンサート」って何?・・・という状態でしたので、ご存じない方の為に私が教えて頂いた話を少しご説明いたします・・・。ラデイアンホールは平成12年に、収容人数531名のコンサートホール、ピアノもスタンウェイのコンサートピアノを備え、地域の文化振興やまちづくりの活性化につながる事を願い、小田原の隣町二宮町に誕生しました。開館して4年後の平成16年に、この充実した施設を町民の方々がもっと気軽に利用できて、楽しい集いの場になって欲しいと考え出されたのがこの「マラソンコンサート」。町民の方なら誰でも応募でき、毎年2~3月のとある日曜日の一日、ラデイアンホールのコンサートピアノを無料で自由に弾く事ができるイベントなのです。曲目もジャンルも自由、ピアノを使った演奏であれば何でも OK!第14回を迎えた今年も様々な町民の方が参加されました。ピアノを初めてまもないちびっ子幼児のお友達、ベテランシニアの方、音大レベルやコンクール(神奈川コンクール予選がこのホールで近い日程で有りますしね*)に出場する前の腕試しの為に来た方、はたまた・・・ご自分で作曲した曲を演奏したり、歌ったり、ピアノソロだけでなく、仲良しお友達との連弾や、他の器楽とのアンサンブル・・・などと、本当に多種多様で、1部の朝の9:45~3部の17:00まで、のべ93名(欠席者も居たようですが)がマラソンのたすきを渡していく様に、ラデイアンホールのピアノを弾き続けていきました(^-^)

私とソプラノの林志保さんは、2部の13時~の15分間の「ミニコンサート」に出演させて頂きました。曲目は・・・

ピアノソロ=リスト/愛の夢 第3番

ソプラノ(ピアノ伴奏)=プッチーニ/オペラ「ジャンニ・スキッキ」より〝私のお父さん”、

プッチーニ/オペラ「トゥーランドット」より〝氷のような姫君の心も”

でした。まず、ピアノですが、朝8:45にリハーサルをさせて頂いた時にびっくり!!

音がおかしい・・・。特に黒鍵の中音域のペダルを踏んだ音が半音まではいかないまでも0.5音位下がっている・・・確実にピアノ調律がおかしい。二宮演奏家協会で昨年12月にこのホールで弾かせて頂いているので、このピアノが響きのいいピアノだという事は分かっていたので、楽器のせいではない。当日の朝になって(しかも結構早朝!)かなりショックをうけた・・・*当然、ソプラノの林さんも気づき(いや、専門で勉強していなくても、当日このピアノを弾いた中級レベル以上の方は皆気づいたと思う・・。)、どうしようか相談したり、何かゴミなどがピアノに入ったのかなどと思って二人で調べてみたが見つからず、今から調律しなおしてもらう時間もなく、どんな状況でもやるのがプロでしょ?!・・という事で、結局、極力ペダルを踏まない・・という作戦でいく事にしたのでした。

「愛の夢」の選曲は、協会の方からのアドバイスで、誰もが知っていて華やかな曲・・と言う事で選曲しました。ピアノ教室の生徒さんでも「この曲弾きたい」リクエストの多い曲なので、私の教室でも過去に生徒さんが4人ほど弾いた記憶があります。個人的にも自分が小学生の頃憧れていた曲でもあったので良いかなと思ったのです。さて、まずはソロ曲・・・元は歌曲だったものをリスト自身が編曲した作品・・最初のテーマ・・・う、うん?弾き始めてあまりの音のずれに耳がなれず内声の音をミスってしまい1段目を2回弾くなどというあるまじき失態を・・*、しかし基本的にはこのピアノの本来もっているキラキラ感にあった曲でしたので、お客様からは綺麗だった、聴き応えがあった・・え?何か間違えたの?・・などとなかなか良い感想も頂けたりもしました。次にソプラノの伴奏・・・ソロはまだしもアンサンブルものは特にピアノ音のずれが気になるものなので、細心の注意を払って、出来るだけ音が下がらない様ペダルを使わず(とはいえ、結構なめらかな音色を求められる曲だったりもするので所々薄く使いつつも・・なかなか大変だった*)弾いていった。しかし、さすがは林さん!音のずれをうまく調和して歌い出し、時にはやわらかく、時には張りのある情熱的な声で観客を魅了した。特に2曲目のトゥーランドットのリュウのアリアで、リュウが自害していく最終場面は、心を揺さぶられた方が多かったのではないかと思う。

今回ご一緒させて頂いたソプラノの林志保さんという方は、二期会の会員で、新国立劇場で劇場契約も結んでいらして、おまけに国立音大で私の大先輩でもあり、あの日本で最も有名なソプラノ歌手の一人でもある”佐藤しのぶさん”と同じ門下生で、TVのCMにも出演(緑茶伊右衛門のバックコーラス)されているなどなど・・・と経歴をお聞きするとビックリしてしまう位素晴らしい方で、私自身共演させて頂いた事は大変光栄で、とても貴重な経験でした。私も音大時代、また卒業してからも声楽家の伴奏を色々やらせて頂きましたが、今回初めて、最初の伴奏合わせの日、「おどろおどろしく弾いてください。」という表現に出会い、あらためて、音楽の奥深さを感じさせて頂きました。おどろおどろしく(恐怖におののいて)・・・こんな表現はピアノを弾いている私達にはなかなか出会わない表現です。声楽はイタリア語など主に原語で歌われますが、特にオペラはストーリーが有り、当然歌詞が有る。人間の心の動きがある。だから、本当に色々な表現があるのです。おどろおどろしく・・・この言葉を伝えて頂いた日、家に帰ると真っ先に辞書で調べて、おどろおどろしい音をピアノで探していました。

やっぱり音楽は面白い!!

今回、色々なアクシデントで(言い訳がましくてすみません。)納得のいく本番ではなかったかもしれませんが、楽屋で色々楽しい話をした帰り際、やはり林さんが一言。

「どんなに素晴らしい演奏家も本番の後はみな反省するもの。むしろ、反省しなくなったらおしまい。反省するから、また次こそは・・って続けちゃうんじゃない?」・・・と。

あ~、そうだった。たしかに、もうすでに私、次こそは・・・などと思っている。

「次こそは・・・。」こう思える奥深さ、そして本番を終えた後の充実感。

やっぱり音楽ってやめられない・・これは魅力?!・・それとも魔力?!・・なのでしょうか(^_-)-☆