♪チャリティークリスマスコンサート♪

2017年12月11日、13:30~国府津公民館にて「チャリティークリスマスコンサート」が行われました。これは、国府津地区で定期的に行われている高齢者の方々の集う会(サロン)にゲスト出演するという形で、約40分間のクリスマスミニコンサートを、ソプラノ・伊藤真友美さん、テノール・池田徹さんと共に行いました。以下、プログラムです。

1*雪の降る町を/中田喜直(テノール池田さん/ピアノ大八木・・以後テ)

2*ペチカ/山田耕作(ソプラノ伊藤さん/ピアノ大八木・・以後ソ)

3*津軽のふるさと/美空ひばりの名曲(テ)

4*宵待草/詩・竹久夢二(ソ)

5*クリスマスメドレー~もみの木・荒野のはてに・ひいらぎ飾ろう~(ピアノソロ大八木)

6*オンブラマイフ/ヘンデル歌劇「セルセ」より(テ)

7*天使の糧/フランク(ソ)

8*きよしこの夜~皆さんご一緒に~

9*ジングルベル~皆さんご一緒に~

10*タイム・トゥ・セイ・グッバイ/アンドレアボッチェリの代表曲(テ・ソ共演)

11*アンコール~オー・ソレ・ミオ~私の太陽(テ)

12*アンコール~私のお父さん/プッチーニ歌劇「ジャンニ・スキッキ」より~(ソ)

私の感想・・・ソプラノの伊藤さんは藤原歌劇で鍛えられ、日伊コンコルソでも入選されている実力者、「ペチカ」の5番まで歌うところ途中3番で春の歌詞がくる所をまだ12月だからとピアノソロに変える事を提案して頂いたり、「宵待草」の1番2番のテンポを変えて抒情的な効果を出して魅せる歌を披露、「天使の糧」では透明感のある綺麗な声でお客さんを惹きつけ、プログラムの構成も日本の歌からクリスマス曲へ場面転換する時にクリスマスのピアノソロ曲を入れる事を提案されり・・・(さすがだなぁ)といった印象でした。テノールの池田さんは、国立音大出身で私の後輩でもあるのですが、若手ながらも地元長野のオーケストラでソリストとして協演するなど経験されている方で、明るく豊かな声はお得意の「オーソレミオ」や「タイムトゥセイグッバイ」で活きていて、一方で、日本の歌・・特に美空ひばりの「津軽のふるさと」はまっすぐな歌い方の中にも北国の雪をイメージする余韻を感じさせ、「改めてこの曲の良さを知った」とお客さんからも好評でした。

当日は会場の定員の3倍近い(後で代表の長谷川さんが施設の方に注意を受けてしまったようですが・・・(*_*))お客様にお越し頂き、たくさんの方々に「素晴らしかった」「きれいだった」「おうちのお風呂で歌いたくなった」・・等々お声をかけて頂き、素敵な花束まで3人に頂いて、とても嬉しく、温かい気持ちでコンサートを終える事ができました☆

伊藤さんも池田さんも西湘地域にお住まいで、この様に素晴らしい地元の演奏家と共演できて、本当に幸せでした。またいつか共演したいです(^^♪

この様な機会を与えて下さった代表の長谷川さん、当日会場の準備などいつも陰で支えて下さっているボランティアのスタッフの方々、本当にありがとうございました☆

音楽の力・・・これからも自ら体感しながら、恩恵を頂きながら、微力ながらも、私の出来る範囲で、色々な方々に「何か」をお伝えできたらなぁ・・と思っております(^-^)

 

 

 

 

 

 

 

劇場支配人♪

2017年12月10日、二宮町生涯学習センター(ラディアンホール)にて、第36回二宮演奏家協会の定期演奏会「音楽の玉手箱Ⅲ・劇場支配人」が行われました。

「劇場支配人・・・って何?」とコンサートのお知らせをした頃から良く聞かれました。これは、モーツァルトのオペラ「劇場支配人」からヒントを得て、大野光彦氏(二期会テノール歌手、演出家、私の母校の大先輩でもある方・・)がコンサート全体をオペラ仕立てにして台本を書いて演出して下さり、演奏だけでなく、演奏の間の劇やトークも両方楽しめるエンターテイメント性の高いコンサートです。

私はこのコンサートでピアノソロで出演でしたから、当然普通のコンサートなら、ピアノソロの練習だけで済むはずです。・・・ところがどっこい?!まず、家に台本が送られてきました。

その時点でもびっくりなんですが、台本を読んでまたびっくり!・・・え~、椿姫の乾杯の歌を原語で歌う?!・・・ワイングラスを持って舞台に出る?!・・・怒りながら舞台でつっこみを入れる?!・・・(*_*)

声楽科の方々はオペラで演劇の勉強もされてるでしょうが、もうピアノ科出身の私は未知の世界です・・・そ、そ、そんな、演奏前に、舞台で演じるなんて・・・。

そんな私の気持ちなどお構いなしに練習は進んでいきます。

「はい、ピアノ科だから・・とか通用しないから!」

「は、はい・・・。」

通し稽古、ゲネプロ、前日リハーサル・・どれも夕方から夜10時位まで続きます(*_*)

もう、疲れた、練習無理・・という頃、当日の本番がやってきます。

前日までの声楽の方々の賑やかさはどこに行ったのか、本番当日は朝から、楽屋や舞台袖・・どことなく緊張感が漂います。トイレや舞台袖で発声練習をする声楽の方、本番前の最終リハで音合わせをする管楽器、弦楽器のオーケストラのメンバー・・・「あ~、とうとうきたか」といった感じ。

私の出番は4番目。ドビュッシー・月の光。

月の光に合わせた青白い照明。ピアノはスタンウェイのフルコン。531席の良く響くラディアンホール。しーんと静まりかえった客席。

すーっと自分の世界に自然に入る事ができました。

自分の思い描く情景、音色、響き・・・。

細かいミスはありましたが、大きな流れはつかめたのではないかと思います。

実ほこの曲、音大時代スイスに短期留学していた時に持っていっていた曲で、アカデミーの終了コンサートとして地元の方々のいる教会で弾いた曲でもあり、私にとって思い入れの有る曲でした。お客様から拍手をいただいた時、その20年前のコンサートを思い出していました。

演奏が終わると、やはりほっとするものです。出演者の方とおしゃべりする余裕もでてきました。演出家の大野さん(先生と呼ぶと怒るので・・)とは楽屋の廊下で、音高、音大が一緒なので、裏話がたくさん聞けて面白かったです。なんと大野さん、国立の音高では有名なピアノ科のH先生とY先生の結婚式の司会をされたとか・・・。ゲストのバリトンの太田代さんも国立出身で、ピアノ曲はモーツァルトがお得意で、当日の衣装は実は全身ユニクロだったとか(笑)。

会場で聴く事の出来た声楽の方々の素晴らしい歌声・・・。やはりゲストだな、と感じるテノールの五十嵐さんの温かい張りの有る歌声、なんと素敵な高い声がでるのでしょう・・・ソプラノやメゾソプラノの方々、台本には書いてないアドリブ(プリマドンナとプリマハムの聞き違い、プログラム表記の間違いを太田代さんの尻に自信があるからのトーク)で観客を沸かせるテクニックもさすがでした☆

コンサート終了後、出演者全員で集合写真を撮りました。みんな、ほっとした、充実した、本当に良い笑顔でした(^-^)

今回、練習は大変だったけど、「1つの舞台を皆で創り上げていく」という素敵な経験ができた事は、私にとって大きな財産です。こんな経験ができたのも、私なりに音楽を真剣にやってきたから。

やっぱり音楽って素晴らしい。

「私に音楽を与えてくれて、ありがとう☆」

コンサートの後、思わず母に言ってしまいました(^-^)