♪シプリアン・カツァリス♪

2018・7・17横浜みなとみらいホールにて行われたカツァリスさんのコンサートに行って来ました☆

本当は、夏休み前なので色々やらなければならない事が溜まっているのですが・・・*この衝撃を何かの形に残したくて、忘れないうちに書く事にしました。冬に行ったヴィニツカヤさんのコンサートのショパンのプレリュード全曲も衝撃でしたが、いやはや、さすが「鍵盤の魔術師」というだけあって、今回は特に魅せられました!!

まず、コンサートのプログラムの構成が面白い。同じ「パヴァーヌ」をリュリ、ラヴェル、フォーレの三人の作曲家のもの、「シシリエンヌ」をフォーレ、プーランクの二人の作曲家のもの、「月の光」をフォーレ、ドビュッシーの二人の作曲家のものを並べて、聴き比べできる様になっていたりするのだ。そして、フランクに認められていたという、あまり馴染みのないメラニー・ボニスという女流作曲家の素朴で美しい曲を間に挟んできたりする。

そしてなによりカツァリスさん自身編曲の「カルメン」全幕!!

オーケストラのスコアから持ってきたのではない、伴奏譜からもってきたのではない、ピアノならではの美しさと豊かさを兼ね備えた編曲!!ハバネラだけなら私も声楽の伴奏などしているので想像ついたが、全幕とは。よーく見ると、1本の手で2つどころか3つも4つも旋律を弾きこなしている・・・それも皆違う音色で・・・。まるでオーケストラの楽器が遠くから近くから重なって聴こえてくるようで、でもピアノの煌びやかさもあり・・・なんだ、これは、この素晴らしさは。もう、ただただ圧巻。当の本人カツァリスさんは、全然大変そうでなく、なんだか楽しそうで、(ほら、こんなのもあるよ。)と言っているように私達聴衆を魅了していく。もうやられました。演奏後には「ブラボー!!」・・・当然です。

その後の動物の謝肉祭も良かったが、アンコール曲がこれまたカツァリスさんらしい。

会場のお客さんが比較的ご高齢の方が多く、ここは日本、今は7月・・・という事で、なんと「浜辺の歌」の即興演奏!!なんと美しい、煌びやかな浜辺の歌。フランス人の鍵盤の魔術師の弾く「浜辺の歌」はなんともロマンティックでした。

今回、何がスゴイと一言で言い表せないものでしたが、演奏会を終えた後に感じた事は、「やっぱりピアノって素晴らしい。」「こんな素晴らしいピアノに(万年?!)未熟ながら関わる事ができる私は幸せものだなぁ。」そして、「そうだ、これがプロの演奏家の仕事!演奏後の聴衆の高揚感、これをみれば分かる!」でした。このコンサートに、当教室の大人の生徒さんもいらしていたのですが(いいコンサートを探してらしたので、ご紹介しました♪)、終わった後、興奮冷めやらぬ感じで、「すごく良かった!」「でも自分の演奏の未熟さを感じる~*」(←いやいやとても上手な上級者ですよ!)・・・そうそう、でも私も感じました。自分のちっぽけさを。

pやfというくくりにはできない音、レガートやスタッカートというくくりにはできない音に沢山、たくさん出会いました♪これぞ耳の洗濯。ピアノの魅力。

カツァリスさんありがとう☆

この感動、この美しさを心に消さないようにしながら、日々の音楽に関わっていきたいと思いました(^^♪

 

 

 

初夏のコンサート♪

先週6/29、国府津学習館2Fホールにて「ご高齢の方々に贈る初夏のコンサート」が行われました。クリスマスコンサートでもご一緒した藤原歌劇団で活躍するソプラノの伊藤真友美さんと私ピアノ大八木で、13:30~14:30位まで、約1時間程のコンサートでした。以下がプログラムです。

①雨だれの前奏曲 op.28-15 /ショパン (ピアノソロ・大八木=以下、ピアノ)

②シェルブールの雨傘/映画音楽 (ピアノ)

③雨にぬれても/映画音楽 (ピアノ)

④ひまわり/映画音楽 (ピアノ)

⑤イタリア歌曲「ああ愛する人の」/ドナウデイ(sop・伊藤/p・大八木=以下、ソプラノ)

⑥日本歌曲「初恋」/石川啄木作詞(ソプラノ)

⑦エリーゼのために/ベートーヴェン (ピアノ)

⑧ベルガマスク組曲より「月の光」/ドビュッシー (ピアノ)

⑨子犬のワルツop.64-1/ショパン (ピアノ)

⑩オペレッタ「メリーウィドウ」より<ヴィリアの歌>/レハール(ソプラノ)

~アンコール~

☆愛の夢第3番/リスト(ピアノ)

☆オペラ「ジャンニ・スキッキ」より<私のお父さん>/プッチーニ(ソプラノ)

 

・・・という流れでした。このコンサートの依頼を頂いたのが、ギリギリ1か月前で・・・というのも実は小田原市民の方なら最近よく目にするであろう「小田原パリ祭」(←美川憲一さんとかでるコンサート!)に出演なさるシャンソン歌手がこのパリ祭前の宣伝でここの学習館でコンサートをやる予定でした。しかし、体調などの理由で突然キャンセルになり、会場に空きがでては困るから?!という理由で、ピンチヒッターという形でこのコンサートが急遽、開催されたのでした。1か月というかなり短い準備期間、2人で1時間というそれなりに長い演奏時間、そして、ご一緒するソプラノの伊藤さんが2日後に大きな本番がある為声をキープする為に数曲しかできない、おまけに私も家族の関係でとても忙しく走り回っていた6月の開催・・・・とかなりハードで、てんやわんやの状態でしたが、当日暑い中にもかかわらず、沢山のボランティアのスタッフの方々や司会をしてくださった長谷川さんなどに支えられ、無事コンサートを終える事ができました!!

コンサートは、ご高齢者に気軽に親しんで頂けるように、ご高齢の方もご存じな映画音楽や、耳なじみのいいクラッシク曲を取り入れ、中でもピンクの華やかなドレスを着たソプラノの伊藤さんの澄んだ歌声に皆うっとりとされていました。又、コンサートの途中で、地元の保育園児が「七夕さま」の歌を歌いに来てくれたのですが、そのまま園児の皆さんが静かに耳を澄まして、口をポケーンとしながら?コンサートを真剣に聴いている姿はとてもかわいかったです♪

悔やまれるのは、当日なんと6月なのに関東は梅雨明けしてしまい(予想外!!)雨のプログラムを晴天のなか皆様に聴いて頂く羽目になった事((+_+))、1時間休憩なしでソロと伴奏を弾き続けて疲れていたにも関わらずアンコールで5分もかかる曲を弾いてしまい(もう少し短い曲にするべきでした*)集中力が欠けてアンコールのピアノソロ曲を失敗してしまった事(*_*)・・・等々ですが、総じて、色々な大変な状況の中、ご高齢の方々に楽しんで頂けた様で、「綺麗な音だった!」(調律してないピアノでしたが・・・)「あの曲聴きたかったのよ!」と喜んで頂けて、良いコンサートだったのではないかと思います。

ご協力頂きました皆様、お疲れ様でした。

聴きにきてくださった皆様、ありがとうございました(^O^)/