♪マラソンコンサートinミニコンサート♪

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2018年3月4日(日)、二宮町教育委員会主催、YAMAHA大村楽器平塚店とコカ・コーライーストジャパン(株)の協賛で、二宮町生涯学習センター(ラディアンホール)にて、第14回「ラディアン・ピアノマラソンコンサート」が行われ、そのなかの<ミニコンサート>に呼んで頂き、ピアノソロとソプラノの伴奏で出演させて頂きました☆

このお話を頂いた時、私は小田原市民なので、このコンサートの事をあまり良く知らず、「マラソンコンサート」って何?・・・という状態でしたので、ご存じない方の為に私が教えて頂いた話を少しご説明いたします・・・。ラデイアンホールは平成12年に、収容人数531名のコンサートホール、ピアノもスタンウェイのコンサートピアノを備え、地域の文化振興やまちづくりの活性化につながる事を願い、小田原の隣町二宮町に誕生しました。開館して4年後の平成16年に、この充実した施設を町民の方々がもっと気軽に利用できて、楽しい集いの場になって欲しいと考え出されたのがこの「マラソンコンサート」。町民の方なら誰でも応募でき、毎年2~3月のとある日曜日の一日、ラデイアンホールのコンサートピアノを無料で自由に弾く事ができるイベントなのです。曲目もジャンルも自由、ピアノを使った演奏であれば何でも OK!第14回を迎えた今年も様々な町民の方が参加されました。ピアノを初めてまもないちびっ子幼児のお友達、ベテランシニアの方、音大レベルやコンクール(神奈川コンクール予選がこのホールで近い日程で有りますしね*)に出場する前の腕試しの為に来た方、はたまた・・・ご自分で作曲した曲を演奏したり、歌ったり、ピアノソロだけでなく、仲良しお友達との連弾や、他の器楽とのアンサンブル・・・などと、本当に多種多様で、1部の朝の9:45~3部の17:00まで、のべ93名(欠席者も居たようですが)がマラソンのたすきを渡していく様に、ラデイアンホールのピアノを弾き続けていきました(^-^)

私とソプラノの林志保さんは、2部の13時~の15分間の「ミニコンサート」に出演させて頂きました。曲目は・・・

ピアノソロ=リスト/愛の夢 第3番

ソプラノ(ピアノ伴奏)=プッチーニ/オペラ「ジャンニ・スキッキ」より〝私のお父さん”、

プッチーニ/オペラ「トゥーランドット」より〝氷のような姫君の心も”

でした。まず、ピアノですが、朝8:45にリハーサルをさせて頂いた時にびっくり!!

音がおかしい・・・。特に黒鍵の中音域のペダルを踏んだ音が半音まではいかないまでも0.5音位下がっている・・・確実にピアノ調律がおかしい。二宮演奏家協会で昨年12月にこのホールで弾かせて頂いているので、このピアノが響きのいいピアノだという事は分かっていたので、楽器のせいではない。当日の朝になって(しかも結構早朝!)かなりショックをうけた・・・*当然、ソプラノの林さんも気づき(いや、専門で勉強していなくても、当日このピアノを弾いた中級レベル以上の方は皆気づいたと思う・・。)、どうしようか相談したり、何かゴミなどがピアノに入ったのかなどと思って二人で調べてみたが見つからず、今から調律しなおしてもらう時間もなく、どんな状況でもやるのがプロでしょ?!・・という事で、結局、極力ペダルを踏まない・・という作戦でいく事にしたのでした。

「愛の夢」の選曲は、協会の方からのアドバイスで、誰もが知っていて華やかな曲・・と言う事で選曲しました。ピアノ教室の生徒さんでも「この曲弾きたい」リクエストの多い曲なので、私の教室でも過去に生徒さんが4人ほど弾いた記憶があります。個人的にも自分が小学生の頃憧れていた曲でもあったので良いかなと思ったのです。さて、まずはソロ曲・・・元は歌曲だったものをリスト自身が編曲した作品・・最初のテーマ・・・う、うん?弾き始めてあまりの音のずれに耳がなれず内声の音をミスってしまい1段目を2回弾くなどというあるまじき失態を・・*、しかし基本的にはこのピアノの本来もっているキラキラ感にあった曲でしたので、お客様からは綺麗だった、聴き応えがあった・・え?何か間違えたの?・・などとなかなか良い感想も頂けたりもしました。次にソプラノの伴奏・・・ソロはまだしもアンサンブルものは特にピアノ音のずれが気になるものなので、細心の注意を払って、出来るだけ音が下がらない様ペダルを使わず(とはいえ、結構なめらかな音色を求められる曲だったりもするので所々薄く使いつつも・・なかなか大変だった*)弾いていった。しかし、さすがは林さん!音のずれをうまく調和して歌い出し、時にはやわらかく、時には張りのある情熱的な声で観客を魅了した。特に2曲目のトゥーランドットのリュウのアリアで、リュウが自害していく最終場面は、心を揺さぶられた方が多かったのではないかと思う。

今回ご一緒させて頂いたソプラノの林志保さんという方は、二期会の会員で、新国立劇場で劇場契約も結んでいらして、おまけに国立音大で私の大先輩でもあり、あの日本で最も有名なソプラノ歌手の一人でもある”佐藤しのぶさん”と同じ門下生で、TVのCMにも出演(緑茶伊右衛門のバックコーラス)されているなどなど・・・と経歴をお聞きするとビックリしてしまう位素晴らしい方で、私自身共演させて頂いた事は大変光栄で、とても貴重な経験でした。私も音大時代、また卒業してからも声楽家の伴奏を色々やらせて頂きましたが、今回初めて、最初の伴奏合わせの日、「おどろおどろしく弾いてください。」という表現に出会い、あらためて、音楽の奥深さを感じさせて頂きました。おどろおどろしく(恐怖におののいて)・・・こんな表現はピアノを弾いている私達にはなかなか出会わない表現です。声楽はイタリア語など主に原語で歌われますが、特にオペラはストーリーが有り、当然歌詞が有る。人間の心の動きがある。だから、本当に色々な表現があるのです。おどろおどろしく・・・この言葉を伝えて頂いた日、家に帰ると真っ先に辞書で調べて、おどろおどろしい音をピアノで探していました。

やっぱり音楽は面白い!!

今回、色々なアクシデントで(言い訳がましくてすみません。)納得のいく本番ではなかったかもしれませんが、楽屋で色々楽しい話をした帰り際、やはり林さんが一言。

「どんなに素晴らしい演奏家も本番の後はみな反省するもの。むしろ、反省しなくなったらおしまい。反省するから、また次こそは・・って続けちゃうんじゃない?」・・・と。

あ~、そうだった。たしかに、もうすでに私、次こそは・・・などと思っている。

「次こそは・・・。」こう思える奥深さ、そして本番を終えた後の充実感。

やっぱり音楽ってやめられない・・これは魅力?!・・それとも魔力?!・・なのでしょうか(^_-)-☆

 

 

 

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