受動的から能動的へ♪

春に近づいてくると、体験レッスンや教室へのお問合せが増えてきます。当教室のお友達以外の生徒さんと接する機会が増える事で色々な事が見えてきます。他教室に何年か通われている方などもいらっしゃるのですが、そのような方の中に、お教室に入る所から靴の脱ぎ履き、上着の脱ぎ着、テキストの出し入れ・・・すべて付き添いのお母様がやって下さっている方がいらっしゃいます。お母様は愛情いっぱいで、しかしとても忙しそうなのですが、当のご本人は違う方向をみて「まだかなぁ・・」などと退屈そうに待っているご様子・・・。私はそんな時、「自分でできる事は自分でやろう!」とすかさず、お仕度の伴奏をピアノで弾いて促してしまいます。当教室は3歳から受け入れているのと、障害のあるお友達も受け入れているので、時と場合によっては臨機応変に対応しますが、大抵のお子様はやればできるものなのです。

何故、その様な事にこだわるのか、ピアノとは関係ない事なのではないか・・・と思われた方もいらっしゃるでしょう。いえいえ、これが関係あるのです。

私もまだまだ勉強中、未熟者ですが、かれこれ20年程ピアノを教えておりますと、やはり見えてくるものがあります。ピアノを習う・・・という事は、言葉を話す事ととても良く似ています。初めは、あ~とか、う~とか声を発する事、周りの話せる人から単語をまねっこして習い、だんだん会話を習い・・・最終的には自分で感じた事、考えた事、意見も言えるようになっていく・・・。

ピアノも、初めは歌やリズム、音符をまねっこ(摸奏といいます)から習って・・・最終的には、自分で楽譜の中の音符、リズム、速度、曲想、フレーズ、楽語・・などを読み取り、自分でその曲を弾きこなす、自分を表現できるようになっていく・・・。

そうなんです。最初は、受動的から始まるのですが、最終的には能動的になっていくものなのです。なっていくべきなのです。この「能動的になるタイミング」が肝だと私は最近思うのです。ヤマハでも研修などでよく勉強しましたが、「適期教育(てきぎきょういく)」・・といって、その年齢、その子の成長に適した教育というものがあります。初めから難度の高い事をやっても効果はあまり無いし、かといって、初めて何年も経つのに簡単すぎる事をいつまでもやっていても飽きてしまう・・・。ここだ、という時に手を少しずつ離していく・・・自分でできる事を増やしていく・・・。特に読譜力について、これはとても大事な行程だと思います。

私もかつて子育て中は過保護の親でした・・・。この年齢でまだ鼻もかめないの・・?まだ靴ひも結べないの・・?まだ爪も切れないの・・?・・・・(*_*;はい、良く言われたものです。

ただ、今になって思うのは、やはり自分で出来る事が増えると、自信がつきます、やる気がでます、楽しくなってきます。いつも指示されて受け身の受動的から、自ら発信できる能動的な状態へ・・・。

そういえば、楽しそうに弾く上級者の中高生に共通する事は、その時点で能動的になっています。

「次はこれ弾きたい」「こんな音が出したい」「自分に酔いしれたい」?!・・・。

音楽的にも自立して、能動的になっていける事、それが結果的に「やっぱりピアノって楽しい♪」につながっていくのです。

以上のことにより、保護者の方が見学(見学は自由です)されていてもいなくても、私は日々のレッスンで「できる事は自分でしよう!」

受動的から能動的へ・・・とこれからも伝えていこうと思っております(^^♪

 

 

☆一期一会☆

昨年12/10の演奏家協会のコンサート以後から、何となくブログの更新がいつもに増して遅くなっていたのには・・・実は理由がありました。コンサートの成功に浮かれてルンルン気分でご報告の電話連絡を恩師にしたところ、ご主人が出られて、先生が急遽入院された事を知りました。聞く所によると、先生は駅で足を滑らせて転んでしまい、大腿骨を骨折なさり、救急車で救急医療病院に搬送され、長期入院が確定的になったとの事でした。

ご主人からそのお話を聞いている時、私の血の気がさーっと引いていくのが分かりました。80歳を超えてもあんなにお元気で毎月、出来の悪い私のレッスンをエネルギッシュに見て下さっていた、今まで入院や大きなご病気などほとんどされていない・・あのいつもお元気な先生が、今は身動きとれず、寝たきりに入院されている・・・。聞けば、お怪我をなさった日が私のコンサートの一日前。きっと私がコンサートが終わってわいわい騒いで浮かれていた時、先生は痛みに苦しんでおられたのだ・・・「なんて私は愚か者なんだろう・・」本当にショックでした。

それでも嘆いてばかりはいられず、まずはいつもお世話になっている門下の先輩方(私が門下生のなかで一番下の学年なので、上は70代~40代まで本当に沢山先輩がいらっしゃいます。)に連絡をとって、ご主人から1週間毎に先生のご様子を伺い、先輩方に伝える・・という状態が何度か続きました。そんな中、またあろう事か、経過も良くリハビリに向かえる状態になった先生が、病院内で2度目の転倒で、2度目の手術・・・。

この状態になると、「先生はもう車いすのまま歩けなくなってしまうのでは。」とか、「先生のレッスン、もうされないかもしれないわね。」・・とか悪い噂も出始め、本当に気持ちが沈んでいく自分がいました。どうしよう・・・私はどうしたらいいのだろう。私が小学6年生の夏休みから今まで、当たり前の様に支えて下さった先生のレッスンが、もう受けられないかもしれない・・そう思うと、ピアノの前に座っても弾く気になれず、気の抜けたような状態(・・とは言え、ピアノ教室のレッスン、日常生活はしておりましたが・・*)が続きました。

そんな時、昨年11月の門下のpochi-pochiコンサート(pochiとは昔先生が飼われていたコリー犬の名前)でもお世話になった年長者の先輩が、どんなに今私達忙しくたって、あんなに熱心に教えて下さった先生が今こんなに大変な状態なら、何を差し置いても何か力にならなくては・・だって今があるのは先生のお陰・・何か私達の気持ちを表さなければ・・とおっしゃっいました。お見舞いには病院の都合もあって大勢で押し掛ける訳にはいきませんが、代表の方が門下生の私達の気持ちを届けてもらうようにしましょう・・と話しがすすみました。そうして、都内でお見舞いについての話し合いを経て、先生へビタミンカラーのブリザーブドフラワーをお届けできる形となりました☆代表の先輩のお話では、今はリハビリを熱心に励んでおられ、少しは車いすから立つ事も出来る様になられた・・という素晴らしいご快復ぶり。

あ、そうだった・・先生はこんな事でくじける様な先生ではなかった・・。息子さん3人育てながら大学教授になられた(噂によると出産後はいつも1週間でレッスンに復帰されていたとか・・(*_*))、1音出すのに3時間レッスンして下さるあのパワー・・・。いやいや、そうだった・・先生はすごいパワーをお持ちだから、きっとリハビリも人一倍頑張られていらっしゃるはず(^_-)-☆

前向きな先輩との交流の中で、又先生のご快復の様子を耳にして、私も少しずつ元気を取り戻していきました。と、同時に今回の経験で気づかされた事がありました。それは、1回1回のレッスンがナマモノなんだ・・・という事。発表会などの本番を前に私から生徒さんに「本番はナマモノ。たった1度きりの貴重な経験なんだよ。」と話していますが・・・、

レッスンもそうでした。目には見えないけれど、1回1回のレッスンも、同じ事が二度とない、たった1度きりの貴重の時間。そうやって考えると、楽譜の中の音符につけられた先生のなにげない〇がただの〇には見えなくなってくる・・・?!

よく考えてみると、ピアノレッスンって、習う側も教える側もエネルギーを出し合って作り上げていく、貴重な素敵な時間なのだと思う。私など、まだまだ恩師の足元どころか足の爪にも達していない未熟者ですが、今回の経験を胸に、日々のレッスンを大切にしていきたいな・・と改めて思いました。茶道の言葉で、「一期一会」という言葉があります。一般には、人と人の出会いに使われていますが、元は1回1回の茶会を大切にする・・という意味があるそうです。

「一期一会」の精神で、レッスンができる様に、私もなっていきたいです(^^♪

 

 

 

♪チャリティークリスマスコンサート♪

2017年12月11日、13:30~国府津公民館にて「チャリティークリスマスコンサート」が行われました。これは、国府津地区で定期的に行われている高齢者の方々の集う会(サロン)にゲスト出演するという形で、約40分間のクリスマスミニコンサートを、ソプラノ・伊藤真友美さん、テノール・池田徹さんと共に行いました。以下、プログラムです。

1*雪の降る町を/中田喜直(テノール池田さん/ピアノ大八木・・以後テ)

2*ペチカ/山田耕作(ソプラノ伊藤さん/ピアノ大八木・・以後ソ)

3*津軽のふるさと/美空ひばりの名曲(テ)

4*宵待草/詩・竹久夢二(ソ)

5*クリスマスメドレー~もみの木・荒野のはてに・ひいらぎ飾ろう~(ピアノソロ大八木)

6*オンブラマイフ/ヘンデル歌劇「セルセ」より(テ)

7*天使の糧/フランク(ソ)

8*きよしこの夜~皆さんご一緒に~

9*ジングルベル~皆さんご一緒に~

10*タイム・トゥ・セイ・グッバイ/アンドレアボッチェリの代表曲(テ・ソ共演)

11*アンコール~オー・ソレ・ミオ~私の太陽(テ)

12*アンコール~私のお父さん/プッチーニ歌劇「ジャンニ・スキッキ」より~(ソ)

私の感想・・・ソプラノの伊藤さんは藤原歌劇で鍛えられ、日伊コンコルソでも入選されている実力者、「ペチカ」の5番まで歌うところ途中3番で春の歌詞がくる所をまだ12月だからとピアノソロに変える事を提案して頂いたり、「宵待草」の1番2番のテンポを変えて抒情的な効果を出して魅せる歌を披露、「天使の糧」では透明感のある綺麗な声でお客さんを惹きつけ、プログラムの構成も日本の歌からクリスマス曲へ場面転換する時にクリスマスのピアノソロ曲を入れる事を提案されり・・・(さすがだなぁ)といった印象でした。テノールの池田さんは、国立音大出身で私の後輩でもあるのですが、若手ながらも地元長野のオーケストラでソリストとして協演するなど経験されている方で、明るく豊かな声はお得意の「オーソレミオ」や「タイムトゥセイグッバイ」で活きていて、一方で、日本の歌・・特に美空ひばりの「津軽のふるさと」はまっすぐな歌い方の中にも北国の雪をイメージする余韻を感じさせ、「改めてこの曲の良さを知った」とお客さんからも好評でした。

当日は会場の定員の3倍近い(後で代表の長谷川さんが施設の方に注意を受けてしまったようですが・・・(*_*))お客様にお越し頂き、たくさんの方々に「素晴らしかった」「きれいだった」「おうちのお風呂で歌いたくなった」・・等々お声をかけて頂き、素敵な花束まで3人に頂いて、とても嬉しく、温かい気持ちでコンサートを終える事ができました☆

伊藤さんも池田さんも西湘地域にお住まいで、この様に素晴らしい地元の演奏家と共演できて、本当に幸せでした。またいつか共演したいです(^^♪

この様な機会を与えて下さった代表の長谷川さん、当日会場の準備などいつも陰で支えて下さっているボランティアのスタッフの方々、本当にありがとうございました☆

音楽の力・・・これからも自ら体感しながら、恩恵を頂きながら、微力ながらも、私の出来る範囲で、色々な方々に「何か」をお伝えできたらなぁ・・と思っております(^-^)

 

 

 

 

 

 

 

劇場支配人♪

2017年12月10日、二宮町生涯学習センター(ラディアンホール)にて、第36回二宮演奏家協会の定期演奏会「音楽の玉手箱Ⅲ・劇場支配人」が行われました。

「劇場支配人・・・って何?」とコンサートのお知らせをした頃から良く聞かれました。これは、モーツァルトのオペラ「劇場支配人」からヒントを得て、大野光彦氏(二期会テノール歌手、演出家、私の母校の大先輩でもある方・・)がコンサート全体をオペラ仕立てにして台本を書いて演出して下さり、演奏だけでなく、演奏の間の劇やトークも両方楽しめるエンターテイメント性の高いコンサートです。

私はこのコンサートでピアノソロで出演でしたから、当然普通のコンサートなら、ピアノソロの練習だけで済むはずです。・・・ところがどっこい?!まず、家に台本が送られてきました。

その時点でもびっくりなんですが、台本を読んでまたびっくり!・・・え~、椿姫の乾杯の歌を原語で歌う?!・・・ワイングラスを持って舞台に出る?!・・・怒りながら舞台でつっこみを入れる?!・・・(*_*)

声楽科の方々はオペラで演劇の勉強もされてるでしょうが、もうピアノ科出身の私は未知の世界です・・・そ、そ、そんな、演奏前に、舞台で演じるなんて・・・。

そんな私の気持ちなどお構いなしに練習は進んでいきます。

「はい、ピアノ科だから・・とか通用しないから!」

「は、はい・・・。」

通し稽古、ゲネプロ、前日リハーサル・・どれも夕方から夜10時位まで続きます(*_*)

もう、疲れた、練習無理・・という頃、当日の本番がやってきます。

前日までの声楽の方々の賑やかさはどこに行ったのか、本番当日は朝から、楽屋や舞台袖・・どことなく緊張感が漂います。トイレや舞台袖で発声練習をする声楽の方、本番前の最終リハで音合わせをする管楽器、弦楽器のオーケストラのメンバー・・・「あ~、とうとうきたか」といった感じ。

私の出番は4番目。ドビュッシー・月の光。

月の光に合わせた青白い照明。ピアノはスタンウェイのフルコン。531席の良く響くラディアンホール。しーんと静まりかえった客席。

すーっと自分の世界に自然に入る事ができました。

自分の思い描く情景、音色、響き・・・。

細かいミスはありましたが、大きな流れはつかめたのではないかと思います。

実ほこの曲、音大時代スイスに短期留学していた時に持っていっていた曲で、アカデミーの終了コンサートとして地元の方々のいる教会で弾いた曲でもあり、私にとって思い入れの有る曲でした。お客様から拍手をいただいた時、その20年前のコンサートを思い出していました。

演奏が終わると、やはりほっとするものです。出演者の方とおしゃべりする余裕もでてきました。演出家の大野さん(先生と呼ぶと怒るので・・)とは楽屋の廊下で、音高、音大が一緒なので、裏話がたくさん聞けて面白かったです。なんと大野さん、国立の音高では有名なピアノ科のH先生とY先生の結婚式の司会をされたとか・・・。ゲストのバリトンの太田代さんも国立出身で、ピアノ曲はモーツァルトがお得意で、当日の衣装は実は全身ユニクロだったとか(笑)。

会場で聴く事の出来た声楽の方々の素晴らしい歌声・・・。やはりゲストだな、と感じるテノールの五十嵐さんの温かい張りの有る歌声、なんと素敵な高い声がでるのでしょう・・・ソプラノやメゾソプラノの方々、台本には書いてないアドリブ(プリマドンナとプリマハムの聞き違い、プログラム表記の間違いを太田代さんの尻に自信があるからのトーク)で観客を沸かせるテクニックもさすがでした☆

コンサート終了後、出演者全員で集合写真を撮りました。みんな、ほっとした、充実した、本当に良い笑顔でした(^-^)

今回、練習は大変だったけど、「1つの舞台を皆で創り上げていく」という素敵な経験ができた事は、私にとって大きな財産です。こんな経験ができたのも、私なりに音楽を真剣にやってきたから。

やっぱり音楽って素晴らしい。

「私に音楽を与えてくれて、ありがとう☆」

コンサートの後、思わず母に言ってしまいました(^-^)

 

 

 

pochi-pochiコンサート♪

本来なら各コンサート終了後に、そのコンサートのブログを書くべきなのですが、今年は11/12のお教室のピアノ発表会前後~立て続けに本番があり、パソコンに向かう余裕がなく、気付けばこんなに時間が経ってしまっておりまして・・・かなり忘れておりますが、かすかな記憶を頼りに?!思い出しつつ書いていきたいと思います・・すみません(*_*;。

11/23(祝・木)、今年も音大の恩師の門下の発表会(おさらい会)が行われました。年に一度行われているこの会も、今年で23回目!先生が大学の教授を退官なさる前の年から開催され始めたはずですから、先生のご年齢も想像できると思いますが・・・、きっとご想像なさっている以上にお元気で、パワフルで、おしゃれで、若々しい先生です。

学生の頃はご自宅での1回のレッスンが4~5時間になることはざらで、出来の悪い私は、大抵明るい時間にレッスン室に入っても終わる頃には外は真っ暗・・というパターンの生徒でした。(同じ門下の諸先輩方にお聞きすると、結構そのパターンが多いようでしたが・・・。)

いまでこそ、そこまでのパワーではないにせよ、それでも1回のレッスンで2時間位はみて下さいます(今でも月1位で見て頂いています。)し、2階のレッスン室まで階段で上がってらっしゃいますし、もちろん、杖もついていませんし、レッスン中は立ったり座ったり、右に行ったり左にいったり・・、ご年齢を感じさせない立ち居振る舞いに、ただただ唖然としてしまうばかりで・・・そんな風に唖然としてしまっているから、ダメな私に叱咤激励を下さる訳で・・・。はい、とにかく先生には頭が上がりません。

そんな素晴らしい先生を囲んで、今年もこの会で、下は40代~70代?!までの門下生がピアノを演奏しました。

曲目は自由で、時間制限もないので、・・・シューベルト/楽興の時1~6番全曲、ベートーヴェン/ソナタ・テンペスト全楽章・・と長時間に及ぶ大曲や、ピアソラ、グラナドス、山田耕作・・と異色の作曲家のものや、ショパン、シューマン、リスト、ドビュッシー、ブラームス・・などと王道の作曲家のものなど、バラエティーにとんでいて、弾く事はもちろん、聴く事も大変勉強になる会でした。私はというと、演奏家協会で弾く曲をしたっかったので、ドビュッシー・月の光と、リスト・愛の夢と、ドビュッシー・雨の庭の3曲でした。(なんだか変な組み合わせねぇ・・と先生に言われましたが・・小曲でも私は好きな曲で、弾いておきたかったのです。)結果、2曲はまずまずの出来だったと思いますが、1曲は集中力が続かず、暗譜を忘れるなどと生彩を欠く演奏となってしまいました(*_*)

いやいや・・・なかなか難しいです。言い訳を言わせていただくと、11月はpochi-pochiのコンサート前に、年に1度のピアノ教室の発表会、ボランティアやお仕事の伴奏が3件が入っていて、前の週に風邪を引いて喉頭炎で声が出なくなったりしたので・・体力が持たなかったのです。そして、小曲とは言え、月の光は音色の変化、愛の夢は情熱、雨の庭は細やかさ・・と必要とされる能力がそれぞれ違うので、3曲続けて弾くにはかなり切り替える精神力が必要で、その精神力が、風邪を引いて麻痺して足りなくなってしまっていたのです。・・・はい、以上言い訳でした(*_*)言い訳をしても仕方ありません。演奏は身体を使う事なので、体調管理も演奏のうち・・という人もいる位で、私が甘かった証拠です。ただ、 AIスタジオのピアノはYAMAHAのC7の響きのいい良いピアノで、1曲目のリスト・愛の夢はなかなか出せなかった身体を使った深い音と、高音のキラキラ感を出したかったので、その点は何とか出来たのでは・・と思っています。しかし、先輩方(私が大学卒業と同時に先生は退官なさったので、私が1番下の代です。)は何て良い音を出すのでしょう・・。同じfでも、張りの有るf、深いf、広がりのあるf、甘いf・・・本当に色々なfの音があります。pにしてもしかり・・です。

早く完全なる脱力法を身に付けて、色々な音色を弾き分けられる様になりたい・・と強く思った機会となりました。練習がんばろっと(^_-)-☆

 

 

 

♪発表会終了♪

11/12(日)、「秋のコンサート2017」3教室合同のピアノ発表会が終了しました☆

今回、例年行っていた会場が市の催しや抽選などで予約出来ず、楽器店のホールで行う~そしてそのホールの座席数などの都合上、二部制(完全入れ替え制)で行うという~初めての試みで行った発表会でした。

二部合計で47名(欠席1名)で、会場の座席数が90席という・・かなりキツキツの状態で、当日は立ち見のお客様が出てしまったり、集合写真も2回、講師演奏も2回・・と講師の方もハードなスケジュールだった為、ご来場の皆さまに色々ご不便、ご迷惑おかけした点多々あったかもしれませんが、ご父兄の皆さま、関係者の皆さまのご理解ご協力頂きまして、無事、終了出来ました事、心より感謝申し上げます。ありがとうございました<(_ _)>

しかしながら、発表会の主役は、やはり出演者のみなさま☆

今年も一人一人、沢山の成長の見られた発表会となりました!!

特筆すべきは、当教室の出演者の中に、障害のある(発達に遅れのある)お友達が2名いました。

そのうちの一人は、何度も発表会経験のあるベテラン選手・・・今年は原曲のニ短調の曲を変ホ短調(♭6個!)とホ短調に移調して、移調楽譜無しでノーミスで弾き切るという、集中力と耳の良さをアピールしてくれたお友達!!

もう一人は、春から始めた初心者のお友達・・・始めたばかりの頃は、発達の遅れのためか、指を一本一本出すことが出来ず、鍵盤に指を置いてもずっとグーのままで、少し経つと一本だけ指は出てきたのですが2指しか出すことが出来ず、一本一本の指に意識をもってくる事ができませんでした。しかし、ある時レッスンの中で、小鳥の飛び方をパタパタとまねっこするポーズをしたら、指が5本出てきたのです!やった!そこからが目覚ましい進歩~発表会当日は、沢山のお客様の前で、中央ドを自分で探して右の1指で弾く曲と、黒鍵2つを自分で探して右と左の1指を交互に1オクターブずつ弾く曲を弾き切りました!!

他にも、発表会初めてのお友達でのびのびとノーミスで弾き切ったり、連弾でお母さんや、友達と楽しそうに演奏したり、初めてのペダルを使う曲を自分でイメージを描いてイメージ通り演奏したり、憧れの曲が歌うように弾ける様になったり・・・。

大人の方も有るとは思うのですが、やはり、子供のこの成長の目覚ましさにはいつも脱帽してしまいます。どの子供も、成長する前進のベクトルを持っているのだと思うのです。だから、ちょっとだけ背中を押して、ちょっとだけベクトルの出る扉を開けるのを手伝ってあげればいいのではないかと思うのです。もちろん、いつも上手くいく事ばかりではありません。試行錯誤、四苦八苦しながら、微力ながらも、ちょっとずつでも、私の大好きな音楽で、お子様の成長のお手伝いができたのなら・・・本当に心から幸せに思います。

今年も素敵な時間をありがとう(^-^)♪

「ピアノをやっていて良かったな」「音楽ってたのしいな」・・・と思ってくれるお友達が沢山増えてくれます様に願って、これからもレッスンしていきます。

いそがなくても大丈夫。芸術には期限はありません。

ちょっとずつ一歩一歩、これからも一緒に積み重ねていこうね(^_-)-☆

 

 

戴帽式☆

先日11/10に、横浜市の看護学校の戴帽式の式典でピアノ伴奏のお仕事をさせて頂きました(^-^)

戴帽式・・・と聞いてピンとくる方いらっしゃいますでしょうか??

私はこのお仕事を頂くまで知りませんでしたので、簡単に学校の先生方に伺った内容を私なりにご説明しますと・・・看護師を目指す方が、病院の実習に入る前に、看護理論の母体を築いたナイチンゲールの意思を受け継ぎ、看護師としての志を固める式典・・だそうで、実際には、戴帽生がナースキャップ(頭に載せる白い帽子)を一人一人付けてもらい、又、ナイチンゲールから受け継いだ聖火を一人一人のキャンドルに火を灯していく儀式です。

私はこの式典で、校歌や、聖火を灯しながら歌う「ナイチンゲール賛歌」などのピアノ伴奏をさせて頂きました。

真っ暗な講堂で、一人ずつキャンドルに聖火が灯っていき、やがて戴帽生全員の胸元に灯ったキャンドルは、舞台に集まり輝きを増します。そして天使の歌声のようなナイチンゲール賛歌を歌い出す・・・なんだか幻想的で、本当に素敵でした。

リハーサルにも立ち会わせて頂きましたが、歌声も、本番の方がより響きのある綺麗な二部合唱になったと思います。78名の心が1つになっている事が分かりました(^-^)

看護師の友人に聞くと、この戴帽式は、看護師の仕事を長年続けていても、ずっと心に残っていて、たまに初心を忘れないためにも思い出す様で、大切な式典との事。

看護師という仕事は、様々な仕事の中でも、人の生命に関わる責任の重い仕事で、心身ともに鍛えなければならない大変なお仕事かと思います。そんなお仕事を目指そうと志している戴帽生の凛々しい横顔・・・。

「心に歌を持ちながら、一人でも多くの患者さんを暗い闇から明るい光に導いて下さい。」

・・・そんなエールを贈る気持ちで、祈る気持ちでピアノを弾かせて頂きました。

このような儀式に私が音楽で携われた事に、心から感謝しました。

この日は何だか心が洗われた気分になった事、覚えています。

♪好きこそものの上手なれ♪

だいぶ冷え込むようになったなぁ・・と思えば、もう10月も半ば過ぎ!!11/12のお教室の発表会も残り数週間となり、レッスンも練習も佳境となっている?!ことと思います(^^♪

さて、今回のテーマ「好きこそものの上手なれ」・・・こんなレッスンや練習の佳境の域に達している?!時に、なぜこのテーマなのかと不思議に思われる方もいらっしゃるかもしれません。いえいえ、だからこそのテーマなんです(^-^)

毎日毎日「〇〇ちゃん、発表会の曲、練習しよっか?」・・ふう~っとため息をつかれる保護者の方の姿が目に浮かびます。そうなんです。習い始めの数か月はフレッシュで、あんなに簡単にお丸をもらってニコニコ楽々なのに・・・何故?!

私も息子を3歳から(ただいま中学ですが、結構楽しんでショパンとか弾いてます♪)レッスンと練習に付き合っておりましたから、はい、分かります。本当に面倒です。何度も何度も、他の先生の所に放り出したくなりましたし、もう辞めちゃうか・・とうっかり口から出そうになった事もあります。でもその度に、いやいやこんなに出来の悪い状態でよその教室に連れて行っては、私のメンツが丸つぶれだ・・とか、もう少し出来る様にしてから・・とか、私の母のサポートの様子を思い浮かべたり、考えたりしているうちに、気付いたら、「俺、次この曲やりたいんだよね」・・とかいう様な状態になっていたんです。もちろん、まだまだ全然なってない所は多々あるし、専門でやってる訳でもないし、他のやり方もあったかもしれません。しかし、彼を見ていて口には出しませんが、ピアノを弾く事は「好き」だという事は分かります。

「ピアノを好きになって欲しい。」・・・すべてのピアノ教室に来られる生徒さんの保護者の方、大半の方はそう願っていらっしゃいます。・・・と同時に、すべてのピアノ教室の先生も、そう願っているはずです。

「好き」という状態は、物なのか、事柄なのか、奥行きによっても違うと思います。

例えば「チョコレートが好き」というのと、「ピアノを弾くのが好き」には大きな違いがあるのはお分かりかと思います。

事柄が「好き」という状態になるには、時間がかかるという事です。

私も子供時代は決して練習の好きなタイプではありませんでした。幼少期から母は専門で学ばせようと考えていた為、小学校入るか入らないかの頃から毎日数時間の練習はきつかった(*_*;

レッスンは録音して家で聴きながら練習、練習ノートも付けていました。コンクール、発表会、日々の課題・・さぼるなんて事は考えられなっかたし、考える余地を与えられなかった。ピアノについて真剣に考える様になったのは、音大附属高校でピアノ実技の成績が初めて下がった高校1年の時でした。私はこのままピアノを専門で学びたいのか、それとも他の道はなかったのか・・・真剣に悩みました。(パティシエの専門学校のパンフをこっそり取り寄せました。)

でもそんな時、今でも思い出すと笑ってしまうのですが、私が当時弾いていたピアノ試験曲のメロディーを、母はお皿洗いをしながら歌っていたんです。何とはなしに、鼻歌まじりで、ふんふんと・・・♪

全くのんきなものだよ・・と思ったのと同時に、ふっと肩の力が抜けたのを覚えています。(今思えば、これも母の策略だったのかもしれませんが・・・(*_*;))

もちろん、専門でやるか、趣味でやるかは大きな違いがあるとは思います。

しかし、「ピアノを好きになる」・・という状態になるには、色々な紆余曲折があって、色々な山があって、谷があって・・という事は必要不可欠なのではないかと思っています。

とはいえ、お菓子やお友達と遊ぶの大好きな幼い子供に、ピアノを練習するという日課をどの様にいれこんでいくか・・大きな課題です。私の習ってきた経験、サポートしてくれた母の様子、教えてきた経験、弾いている経験、日々変化している教材、さまざまな引出しをいっぱい使って、一人一人違う個性と向き合いながら、少しずつでもお役にたてたらと思っています。

芸術に期限はありません。

あわてず、あせらず、あきらめず・・・

「好きこそものの上手なれ」・・に、じっくり向き合っていきましょう(^^♪

 

 

 

 

 

弾きたい曲♪

夏休み、いかがお過ごしでしょうか?・・・私は7月に入ってから、日頃のレッスンの他に、演奏のお仕事やボランティアのお仕事のお問合せ、打ち合わせなどが入り、息子も夏休みに入り、バタバタとしておりまして・・・ブログ更新を怠けていたら、もう8月半ば・・・我にかえりビックリして、パソコンに向かっております次第であります(*_*)

それにしても、夏休み後半にもなると、給食という制度は素晴らしいものだなぁ~と実感しております。いやいや~1日3食作るという当たり前であって、なかなか難儀なもの?!

「またやきそば~?」朝食のあとにこんなにも昼食が早くくるのですし、毎日の事、どうか勘弁して下さい息子さま・・・。「給食よ、早くきて~!」と私と同じ様に願っている、世の保護者の方もきっと多いはず!?あと2週間。頑張っていきましょう☆

・・・とテーマからかなり逸脱してしまいましたが・・*今日は曲選びについてお話しします。

日頃のレッスンでは基本的にはテキストを進めていく事が優先となりますが、発表会などの人前で弾く機会のための曲は、いつもより時間をかけて(数か月程)仕上げていきますので、普段よりちょっと背伸びしたもの、普段挑戦できない長めの曲、難しい曲など、選んでいきます。

今回も11/12の発表会の曲決め(大半のお友達は終わりました。初心者のお友達はこれからです。)をしてもらいましたが、私はこの選曲する時間をとても大切に思っています。

曲選びの日は前もってお知らせしておき、小さいお友達や悩んでしまいやすいお友達は、場合によっては保護者の方と一緒に、曲を選んで頂きます。やりたい曲が前もって決まっている子以外は、大抵一人5~10曲位、私がその子のレベルやタイプ、好みを考えて選曲しておいたものを準備しておき、私が弾いて紹介します。

この曲選びの時の真剣な眼差し・・・年齢が上がれば上がるほど真剣度が増していきます。ゆったりとした美しい曲、コロコロとかわいい曲、コミカルで元気な曲、泣ける曲、感情的な激しい曲・・。中には、真剣に私の弾いている楽譜をみて、簡単そうな楽譜で難しく聴こえる曲はない?!・・と真顏で探していたり・・・(^.^)

この曲選びの時間、色々な事が分かります。その子の好みはもちろん、その子のピアノに対する想い、日頃の練習の取り組み方、音楽性・・・その他諸々。

だから、私はこの曲選びの時間をしっかりとっています。

時にはその日に決められなかったら、次週に持ち越し・・・なんて事もあります。

私もそうだから分かるんです。

好きな曲、やりたい曲は「早く弾ける様になりたい!」

だから、例えちょっと難しくても、いっぱい練習できるんです☆

「この曲大好き!」・・・

これが上達の近道、私はそう確信しています(^-^)

 

 

 

 

 

♪市役所ミニコンサート終了♪

お陰様で、本日5/24市役所ロビーでのミニコンサート無事終了しました☆

色々反省点、勉強不足な点あったかもしれませんが、50人近いお客様にお聴き頂き、色々とお声をかけて頂き、本当に感謝しております。ありがとうございました☆

今回、20分という規定のなかで、「ロマン派の作曲家たち」と題して、シューマン/リストの献呈、メンデルスゾーン/リストの歌の翼に、ショパンのバラード1番を弾かせて頂いたのですが、なにげなく自分の好きな作曲家を取り上げてみたら、びっくり! ご来場頂いてプログラムをご覧になった方はお分かりかも知れませんが、この4人の作曲家かなり接点のあった作曲家だったのです。まず、シューマンとショパンは同じ年、メンデルスゾーンは1つ上、リストは1つ下の年齢。ここまでは同じロマン派の作曲家なんだから当たり前と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし・・・まずは、ショパンとリスト、この二人はパリのサロンですでに活躍中だったリストに会いにショパンが訪ねた所から交流が始まる様ですが、ショパンのエチュードop.10を全曲リストに献呈して、エチュードを一緒に弾き合い意見を言い合える間柄。そして、シューマンとショパンは、音楽評論家として当時名を馳せていたシューマンからショパンのバラード1番を絶賛され、次に作曲したバラード2番をシューマンへ献呈する(しかし2番はあまり絶賛されなかったらしいですが・・。)という間柄。それから、メンデルスゾーンとシューマンは、メンデルスゾーンがライプツィヒ音楽院院長の時、シューマンをピアノ科兼作曲家の講師として招いている間柄・・・。

今は飛行機や新幹線があるので、同じ地続きのヨーロッパ国内を行き来するのは簡単ですが、当時はまだ馬車などの時代。メンデルスゾーンとシューマンはドイツですが、ショパンはポーランド、リストはハンガリーの出身・・・。何だかプログラムの原稿を作りながら調べていたら、他にもいろいろ接点がある4人だったので、ついつい面白くなって、いっぱい書きすぎてしまいました(・・というわけで、プログラムが見にくくてすみません)。

・・・というわけで、プログラム曲選曲に関してはなかなかよかったのではないかなぁと思っておりますが、問題は演奏ですね・・はい。自分を甘めに見るなら、初めてのアポロのピアノ、ソフトペダルが作用しない、市役所の業務か自販機のジュース入れの音?が定期的に聞こえる中、なかなかの出来だったのか・・という事もいえますが、どんな状況でも集中できる根性みたいなものが、まだまだ足りなかったのかもしれません・・(反省)。特に、バラード1番。この曲は学生の頃弾いた事があり、実は人前で弾くのは初めてでないのですが、弾けば弾くほど難しさが出てくる・・というか問題がでてくる・・というか、テクニック的にも音楽的にも難しい曲だと思います。学生のころ、恩師から発表会曲にバラード1番(音大生は略してバラ1とよびます。)を頂いたとき、「やった!バラ1が弾ける!」と喜んだものです。・・・あれからかなりの年月が流れておりますが、あのころの喜びは今でもこの曲を弾いていると感じられます。そして、10代後半の私ではわからなかった曲の面白さや表現も、この曲にはある気がします。学生の時と違うバラ1が弾きたい・・と思っていたのですが、なかなか難しいものです。しかし、これも勉強です。また機会があればチャレンジしたいです・・はい、音楽の勉強は生涯学習ですから・・(笑)。

そんなこんなで何とか無事終えたミニコンサートですが、やはりお客様のお声が嬉しいものです。この市役所でのコンサートは毎月1回行われているのですが、その度によくお越し頂いているという重度の障害のある車いす状のベッドの方が、施設の方と聴きに来られていて、終演後にお写真を一緒に撮ったりして少しお話したのですが、施設の方曰く、「いつもより途中から目を見開いて、身体を乗り出すように聴いていましたよ。」と言って下さいました。お世辞かもしれませんが嬉しかったので、「聴いて頂いてありがとうございました。」とご本人の目を見てお伝えしたら、満面の笑みで返して下さったその方の腕から先の手が無い事に気づきました・・。

はっとしました。この方はどんなに好きで望んでも両手でピアノを弾く事ができない・・。

やれ手の脱力ができない、練習がきつい、会場の環境が悪い・・・?!だから何なんでしょう。

自分の甘さに気づきました。自分は自分の好きなように、自分の好きな曲を、両手で自由にピアノが弾ける。何て素晴らしい事でしょう。何てありがたい事でしょう。

音楽ができる喜びを常に感じつつ、自分の真剣にやらせて頂いた音楽を通して、ほんのわずかでも誰かのお役に立ちたい、立てる様になりたい・・と再確認した日でもありました。